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■2003/09/30(Tue.)■

 いろんな日記サイトを渡り歩いていると、既婚の女性で、配偶者のことを「旦那」と表記しているサイトに結構出会う。これに結構ぼくは抵抗感があるわけで。かと言って別にフェミニストでもなんでもないんですけど。というのも、もちろん辞書をひもとくまでもなく「旦那」という言葉には「目上の人」とか「主人」といったニュアンスがいくぶん含まれておるわけですが、僕が将来結婚したとしたら、「主人」と言われるような責任ある立場に座りたくない、という考えがありまして、夫婦と言えども最大限自己責任でやっていきたいなぁという背景があります。

 こういう考えを抱くようになった背景として、ひとつには両親と、ひとつにはセイカという環境があるわけなんですが、巷にはびこる「旦那」「主人」という言い回しひとつとっても、うーむ、なかなか俺は特殊な環境を経過して今に至っておるわけですなぁということを身にしみて思わざるを得ない部分があるわけです。

 みなさんこの辺どうでしょう?「旦那」と呼ぶこと、あるいは呼ばれることに関してどう思われますか?特に、新婚なアナタとか、もうすぐ結婚なアナタとか。


■2003/09/29(Mon.)■

 先日書いた「ボツ&リテイク」の顧客に比べると、作業量が比較的少ないので気づかないでいたのだけど、もうかれこれ4回ぐらいボツってるところがまだあった。しかも今日またボツって返ってきたし。あぁもぅ……。

 家に帰ったら、NTTから「今度電話代を払わなかったら契約解除および法的手段に訴える」というオドシのラブレターが届いており、キモを冷やしてコンビニへ払いに行った。日本はつくづく法治国家なんだなぁと実感した出来事。「法治国家」の概念をちょっと間違えているような気もするけどまぁいいのだ。

 夜は相方様と珍しくマジ話をした。重に金勘定のハナシなんですが。こう書くとなんだかやらしいな。カネはいるんですよいつだって!まぁ普段けっこうここには書けない会話をしているので、我ながら「おおー」と思っただけです。でも、こういうことを書くとすぐに「惚気」とか言われるのはどうしてなんだろう。我々なりに、かなりシビアな話をしてたんだけど。


■2003/09/28(Sun.)■

 またモゾモゾと昼前に起きだす。昨日とかわらんではないか。

 ただ、昨日と違って、昨夜はアッチが2、3口酒に口をつけただけでダウンしてしまったので、本日真昼間から呑み本番が開始されたということ。休みなんだよ!いつ呑もうが勝手じゃねぇか!!酒の肴は「信長の野望」。本当は、ガンガン合戦とかやって、リアルに「勝利の美酒」に酔いたかったんだが、いかんせんゲーム序盤ということで、ひたすら農地開拓とかしていたんでした。

 どっちにしても退廃的だなぁ。デカダンサンデー。こんなこと言ったら「デカダン」が怒ってくるで。


■2003/09/27(Sut.)■

 当然のように宿酔。

 昼前にモゾモゾと2人して起きだして、ブツクサと語った後、わかれる。聞けば、『き』のオムラさんもこの呑みには来たかったらしいのだが、都合がつかず断念だったとのこと。今度3人で鍋でもつつきましょう。

 昼すぎからセイカへ。ひさびさだぁー。会社の昼休みにいつも同期様と「セイカの“牛丼タマゴとじ”が恋しい……」と嘆いていたのだけど、ようやくありつけることができた。この「牛丼タマゴとじ」は、昼メニューなので、僕は土曜日しか食うことができないのだ。そして久々のアルス(セイカ食堂2階カフェテリア)でのんびりタラタラ過ごす。いいね!論文の経過報告も控えておらず、ここでこうやってダラダラできるっていうのは。

 フト思い出したんだが、今日は明楽の誕生日ではないか。やつもいよいよ20代後半戦なのだ。メールを送って見ると、以外にも感謝の言葉が返ってきて怯んだ。

 帰宅後、本を読んでいると、アッチから呑みの誘いメール。うーん、明日は神戸へオリジナルオンリーのイベントに行こうと思っていたので、今夜また酔いつぶれるのはかなり危険なんだが、つい誘惑に負けてOKしてしまった。「してしまった」などと言っているけど、イソイソと買出しに出かけたりして、けっこう楽しみにしてんじゃねぇか俺。

 さて、例によって銭湯で待ち合わせてヒトップロ浴びた後、ウチで呑みはじめたんですが、おもろいサイトを彼に見せていたらアッチは見事灰皿のまん前で噴出しやがりまして、灰がもうもうと。こりゃたまらんということで掃除機を持ち出してきて灰を吸っていたら、そこらにころがっていたペットボトルのフタが「スポッ」とこれまた見事に掃除機の筒に吸い込まれて詰まりやがりまして、大変でした。バカ長い棒を引っ張り出してきてあれこれ苦心したんですが、結局筒を総分解して取り出すハメに。酔いも覚めるっちゅーねん。

 ほんで掃除の続きしてたら、また「カカカッ」とか言って何か吸い込まれた気配。大事なもんやったら困るなぁと思って、また掃除機を開けてゴミパックの中を漁りだす始末。灰に代わってもうもうとたちこめるホコリ。うげー。「舞うてる舞うてる!!」が今夜のキーワード。もうヘトヘトです。


■2003/09/26(Fri.)■

 昨年猫松研で知り合い、春の日雇いライフでも何度か一緒に汗を流したkousukeくんから呑みの誘い。おー、久しぶりやんけ。

 彼とは夏前あたりからちょくちょくメールを交わしていて、そのきっかけというのが、僕が会社近くのコンビニで目撃されていたということからだったんで、いやはやまったくどこで何が始まってしまうかわからないものである。曰く、「レッドリボン軍のTシャツを着た人がコンビニで立ち読みをしてて……」ということで、そらもう店の位置も合わせると間違いなく俺なわけです。

 このkousukeくん、夜勤のおしごとでして、0時ごろウチに来るということで準備万端整えて待っていたところ、今日に限って残業が。まぁしゃぁないねぇということで2時ごろまで待っていたら、彼は待ち合わせ場所の神社を間違えてまるで関係ない神社から電話をかけてくるのでした。

 結局呑みはじめたのは3時過ぎ。マジかよ。でもけっこう話もはずんで酒も進み、3時間ほどでほぼ一升空いてましたな。うげげげ。


■2003/09/25(Thu.)■

 大阪で行われている「ギフトショー」とやらに行ってきました。いやー大阪久しぶり。

 いろんな「モノ作り中小企業」の展示会だったんですが、なかなか面白く、勉強になりました。会社の仕事で役立ちそうなものも、もちろん見なければいけなかったんですが、自分の制作に関わりそうなものにも自然に目がいってしまったり。一番気になったのはやはり酒造メーカーですな。いろんな式典の時なんかに、樽酒のフタを槌でパカーンと割って皆にふるまったりするじゃないですか。あの樽をお手ごろ価格で扱っているところがありまして、次回アッチとの呑みにぜひ活用したいなぁと。

 ちなみに本日の見学レポートを後日提出しなければならないのですが、早くも記憶が曖昧です。樽酒が印象に残ったとは言えんしなぁ……。


■2003/09/24(Wed.)■

 6月ぐらいから、ずっと図案を提出してはボツ&リテイクな顧客がある。しかも返ってくるたびに「もっと○○っぽく」の「○○」の部分が違っていてコマッテシマウナ。、さらに、3人がかりで担当しているから、相当いろんなタッチのいろんな絵柄を提案しているはずなんだけど、今日またボツって帰ってきた。

 前回ボツった時は一気にどっとくたびれて、しばしポカーンとしていたのだけど、もうこうなったら何度ボツるのか楽しみになってきた。社員としてなんだか間違っているような気もするけど。

 ちなみに、どんな図案かを書くことができれば、まだネタはあるのだけど、それを書くと一気に会社がバレてしまいそうな感じなので怖くて書けません。つくづく変わった仕事をしていることを実感です。


■2003/09/23(Tue.)■

 自分の中で大黒屋光太夫ブームが再燃。『風雲児たち』を読み返し、『おろしや国酔夢譚』の映画版を観て、井上靖の原作を読み終えたところ。要は、江戸時代後期にロシアに漂流して、10年間シベリアで過ごした船乗りたちの話なのだけど、何度読んでも猛烈に面白い。これはもうつくづく「ドラマ」なのである。詳しく解説しだすと、また別ファイルに分けなければいけないようになるのだけど、生憎ここはそういうコーナーではござらん。

 現在よりはるかに、外国に対する知識の乏しい(というか、「鬼」「天狗」「きりしたんばてれん」というような認識の)時代にあって、ひたすら帰国のために極寒のシベリアで生き延びた強靭さには恐れおののくばかりである。言葉や習慣を覚え、受け入れていく様もリアリティがあってドキドキなのだ。

 ちょっと前にしゃら君がフィリピンに出張していたが、ちょうど今、彼の後輩にあたる人が後任で在比している。彼のフィリピン日記もなかなか面白くて、だんだんその場に馴染んでいく様というのは光太夫たちとどことなく重なるような気もする。もっとも、当然だけど漂流と出張とではかなり差はある。後任の彼は馴染むことを楽しんでいるようだけど、光太夫は馴染まないと凍死してしまうのだから。

 高校の時、井上靖の小説のさらに原典にあたる『北槎聞略』に挑戦したことがある。帰国した光太夫の話を聞き書きした本で、当然ながら文語体なわけだけど、古語辞典を傍らにかなりがんばったものの、半分ほどで挫折してしまった。今ならまたチョビチョビ読んでいってみようかいね。


■2003/09/22(Mon.)■

 なんだ!とつぜん寒くなりやがって!反則じゃねぇのか!!??俺はみとめんぞ。まだ夏だぜ!ちなみに年中アタマン中は夏だぜ!!ハイホー!!

 というわけで、小学校の時にクラスに必ず一人はいたような、季節感まるでナシの、サマースタイルで出勤。同僚は、はやくもひざかけを使用しておられました。

 「盆と正月がいっぺんに来たようだ」とは、こういうことを指すのかもしれません。


■2003/09/21(Sun.)■

 ここにも何度か書いた(今月の1日にも書いてる)、「ぼくは欲しいものを手に入れる代替手段として絵を描いている」という話ですが、これってよく考えたら、B4やA4のみみっちい世界でのみ神として君臨し、ひとり悦に入っているネクラな二次コンなんじゃないのか。

 ほしいものを手に入れようともせず、紙の上で満足しているわしは相当に器が小さいのだなぁと改めて実感した。メシの器だけが大きい単なるゴクツブシ以外の何者でもないじゃないか。

 恥ずかしいのでよそではもうあまり言わないようにしよう。全世界に公開しておいて「よそでは」もクソもないと思うけど。


■2003/09/20(Sat.)■

 初の土曜出勤でした。今週は月曜が休みだったので、結局週5日しか働いてへんのやけどね。通勤に使う道が、いつもより人が少なくて、違いと言えばそのくらいでした。繁忙期のピークはもう少し先のようで、いつもどおりノンビリと描き描きしていました。

 このままなんにもなく年内通過してくれたらなぁとも思うのだけど、そんなわけはないのだ。主任も「嵐の前の静けさ」とか言ってるし。ていうか、新人2名も入れたのにヒマやったら、わしらの立場があやうい。


■2003/09/19(Fri.)■

 たまには作品の話を。

 ウチのイラストの上段右から2つ目、凰輝くんなんですが、『剣をもつもの』の英文タイトルなんぞを入れてますな。「A boy with the sword」だなんて中学英語丸出しのホンマにお恥ずかしい限りの英語です。「剣を持っている男の子」……おいおいそのまんまやないか。「Sword Master」とかにした方が良かったかもしれない。

 ちなみに3段目真ん中らへんのカッター少女の絵は、「Never」のスペルが思いっきり間違っているんですが、ツッコミこないところを見ると、誰も見ていないのかもしれない。


■2003/09/18(Thu.)■

 はいな、給料日前です。同期様もワタクシも懐具合がいささかアヤシクなってまいりまして、「しいて言うなら好み」のタイプのウエイトレスに涙の別れを告げ、また会社の近くの大学食堂に世話になることになった。安い、ウマい、多いのゴールデンな条件を満たしている学食は、やはり学生のみならず、すべての若人の味方なのだなぁ。

 ちなみに夏季期間である現在は、タマゴ系メニューを休んでいるらしいが、秋になると親子丼とオムライスが始まるそうな。楽しみなり。

 どうでもいいけど、ネタがなくなると食いもんの話なのか。


■2003/09/17(Wed.)■

 社内全面禁煙になり、昼休みにはスモーカー組がゾロゾロと通りに出てきてプカプカやっているという、どうにも傍目に印象のよろしくない状態が続いているわけです。

 ところが冷夏と言われた今年ですが、最近なんだかめったやたらと暑くて、冷夏っつぅかコレ単に季節が1ヶ月ほど遅れてやってきてるだけとちゃうんかという感じで、照り照りの路上でケムリなんぞを吐いているとたちまちのぼせてきてしまう。

灰缶持参。 そこで、俺をふくめた男子若手3人組は、会社の近くの路地を少し入った日陰で車座になってタバコをふかし、あまり品のよくないゲハゲハ話に花を咲かせているのであった。こっちの方がよっぽどイメージが良くないという話もありますが、細かいことはどうだっていいのだ。しかしコレ、ほとんどヤンキーそのものですなぁ、とか言ったらヤンキーさんが怒って来られるでしょうか。


■2003/09/16(Tue.)■

 4月に入社した時、給料の振込口座を作りに銀行へ行ったら、粗品にハミガキ粉をくれた。ちょうど家のが切れる頃だったのでありがたく頂戴し、今までガシュガシュ磨いておったわけですが、今日ついになくなった。なんだかコレもらったの随分むかしのような気がするんだけど、まだ5ヶ月なのか。でも、もう5ヶ月という気もする。

 いずれにせよ、ハミガキ粉ごときで感じる月日の流れなわけだ……。


■2003/09/15(Mon.)■

 阪神ブーム、ホンマうっとぉしい。なんであんなに他人事でハシャげるのか。カネが儲かるわけでもないし、ハラが一杯になるわけでもないし。本当にファンかどうかも甚だ疑わしいサルどもはもちろん、一般人の反応も異常だよアレ。さっきアサヒコム見てたのだけど、

大阪府吹田市の大学生(19)は「最高です。言葉に言えない感動。18年待っていました」。

 絶対やな!!!??オマエ絶対1歳の時から待ってたんやな!!!???そんなわけねぇだろ!野球見ているヒマがあったら算数を勉強しなはれ。というか、タイガースの優勝を夢見ている1歳はイヤだ。

 まぁ俺には関係のない世界ということで。俺がハシャげることと言えば、夕方のタイムサービスでスーパーのお惣菜が半額になっていた時ぐらいだ。


■2003/09/14(Sun.)■

 「唐揚げラーメン」を断腸の思いであきらめて普通のラーメンを食っているそばで、「唐揚げカレー」の唐揚げを残しているヤツを見ると問答無用でケッ飛ばしたくなる。食えないなら頼むな!と。

 なんでだろう。大概のマナー違反は笑って許せるのだけど、食い物を残すやつだけはかなり抵抗がある。自分が食いきれなくて残すくせに「あげる」などと恩着せがましいことをぬかしつつこちらに押し付けてくる奴もむかつく。

 この世の中にはいろんな「作る人」がいて、まぁ僕も恥ずかしながらその一翼を担わせていただいているんですが、やっぱり食い物を作ってる(獲ってる)人が一番エライなぁと単純に尊敬してしまう。料理人もそうなんだけど、農家とか漁師とか牧場の人とかです。


■2003/09/13(Sat.)■

 ヒトトヨウの歌は全部同じに聞こえる。

× × ×

 昨日の「アフター5」の話に関連して。

 もうずいぶん前だけど、友人から、主に社会人を対象とした勉強会へのお誘いを受けたことがあった。その「開校式」とやらにだけ、顔を出したのだけど、政治経済哲学心理労働問題国際問題国語算数理科社会等々……いろんなことを同世代の連中と勉強できるということで、まぁ多分誘ってくれた彼は、俺に合っていると思ったんだろうなぁ。でも、彼には申し訳なかったのだけど、俺は2つの理由で参加を見送ることにした。

 開校式は説明会も兼ねていて、前期や前々期における勉強会の「卒業生」たちがスタッフとして色々説明をしてくれていた。その中で「仲間ができます!!!」というセリフが何度も出てきた。それはもうものすごい勢いで、来れば必ずトモダチできまっせ!!みたいな空気を感じた。彼らは幸運にも「仲間」ができたから、今年もスタッフとして参加する気になったのかもしれないが、「仲間」ができなかった人たちもきっといるはずで、そういう人の声は絶対に聞くことはできないのだ。数字をもちだすといやらしいけど、「仲間」ができた人の率というのは一切考慮されていない。成功例のみをとりあげて全体を語るかのような口ぶりに不信感を持ったのが理由のひとつ。

 もうひとつは、一日仕事した後で、なんでベンキョーせなあかんねん……、という怠惰きわまりない理由。この開校式も金曜日で、休日の前日にシラフで真面目な話を聞いているというのはいささかツラかった。……というような話を人にしたら、「ほな、月曜日やったらよかったんか?」との返し。

月曜日:休み明けのアフター5に勉強なんかしたくない
火曜日:休みボケの残るアフター5に勉強なんかしたくない
水曜日:週ド真ん中のクソ忙しい時に勉強なんかしたくない
木曜日:後半戦、疲れだしているのに勉強なんかしたくない
金曜日:休日前夜に勉強なんかしたくない

 その数週間後、誘い主の彼を呑みに誘ったら「悪い、今日は勉強会やねん」と断られてしまった。まわりがみんな中学受験だというのに、ひとりで秘密基地でマンガ読んでるあわれなオチコボレのような気分になりました。


■2003/09/12(Fri.)■

 ウチの部署で、何かとおしゃべりをしながら仕事をする2人組がいる。まぁそれでも結構な質のものを次から次へと仕上げてらっしゃるので、そのことは別段何も思わへんのやけどね。

 会話の中には、2人の共通の友人と思われる固有名詞がたびたび出てくる。いわゆるアフター5には、彼女らは別の世界があって、別の関わりがあって、別の人間模様があるのだろう。俺なんかは速攻帰ってメシ食ってサケ呑んでネットしてるか本読んでるか絵を描いているかというつくづくネクラな生活を送っているので、まったくうらやましいなぁと思って……いたのだけど、よく考えたら俺はそういうのはもう小中高でやり尽くした感があるなぁという気もする。高校生のくせに放課後に会議が3つも入っていたり、なかなかナマイキな生活を送っていたのだ。今、あの生活を再びやるのはいささかクタビレ気味な感じがする。

 あの頃と違って、適当にまとまったカネが自由になると、別に苦労して人の中に飛び込まんでも、ほどほどに楽しいことはあるなぁ……などと、どんどん消費社会の一員としてはまり込んでいっている気がして、これは実におそろしいことなのだ。


■2003/09/11(Thu.)■

 昨日も書いたホテルのレストランは、ゴハンのお代わりが無料なんよ。で、大概俺はおかわりをもらっているわけだが、最近あることに気づいた。定食が運ばれてきた時点で、俺と同期様のゴハンの量があからさまに違うということに。俺のは超大盛り。彼女のは小盛り。いちいちお代わりをよそうのがメンドウだというのか。でも、おなじ650円払っているのに(客本人にとって結果はどうあれ)、ここまで露骨に量を差別化するというのはいかがなものかと思う。

 大盛りになっても構わず毎日お代わりをし続けたら、どんどん最初の量が増えていくんだろうか。そのうち器が変わるかもしれない。


■2003/09/10(Wed.)■

 最近は、会社の向かいにあるホテルのレストランで同期様と共に昼メシを食っている。ホテルのレストランと言っても大層なものではなく、日替わりランチが650円と、普通の定食屋レベル。でもまぁ、そこそこのボリュームもあり、レジ脇に置いてある、日替わりの「週間献立表」を見ると毎日ウマそうで、つい足を運んでしまう。

 先日、ここでメシ食ってる時に、「好きなタイプ」というような、まぁあまりにベタな話題になった。俺は「ここで言うなら、あのコかな」と、ひとりのウエイトレスを指したのだけど、最近おかしなことになってきている。今日なんぞは、そのウエイトレスがメシを運んできたのだが、

同期「お気に入りちゃんにゴハン持ってきてもらえて、良かったですね!」

 ちがうっ!!!断じて違うぞっっ!!!!!!


■2003/09/09(Tue.)■

 久しぶりにカセットテープなんぞを聴いてみた。ガキの頃、地元の子ども会活動のようなものに関わっていたことがあり、その頃のキャンプファイヤーで毎年よくかけていた踊りの曲。どの曲も懐かしくてしばしうっとり聴いていたのだけど、放っておくと体が勝手に踊りだすのには驚いた。もう10年以上も前のことなのに、まったく身体の持つ記憶力というものには脱帽なのだ。

× × ×

 仕事中に、去年研究室で一緒だった学生から着信が入っていた。後で問うてみると、パソコンで分からないことがあるから教えてほしいとのこと。まったくいい加減にしてほしい。あんたらにいったいどれだけタダ奉仕したと思ってるんだ。拙い技術だけど、俺なりに金と時間をかけて学んだんだ。覚える気もないくせにお手軽に情報を得ようとするな。まったく。


■2003/09/08(Mon.)■

 毎週月曜の朝礼では、社員がかわりばんこに何事かボソボソとしゃべることになっている、という話は前にもしたけど、今週は我らが主任様の番であった。

 いわく、これまでの社会では「同じスキル、同じ思考、同じモチベーションの“金太郎飴”集団が良しとされてきたが、これからの企業は、各人の個性を活かした“桃太郎軍団”であるべきだという話を聞きました、とかなんとか。

 若干ネタが古い気がしないでもないけど、まぁ趣旨に異論はないです。問題はその続き。

 我が○○課も、新人2人を迎え(俺たちのことですね)、新しく主任となった私もうんたらかんたら……(略)……。もし、私が桃太郎であるとするならば、彼らにとってのキビダンゴは一体なんだろうと、うーたらかーたら……(略)……。

 そうか、主任様はそんなことを考えていたのか。先月末、岡山から帰ってきた俺は会社の皆々様方にキビダンゴを土産として配って回ったのだけど、実はあれは主任様が配るべきものだったのか。もしかしたら「新人のくせにキビダンゴなんか配って、ボス気取りかよ!!!」などと思われていたのかもしれない。

 会社とは恐ろしい場所だ。一瞬の油断が死を招く。


■2003/09/07(Sun.)■

 北山ビレッジにフラフラと。ウラノイブキさんの丸い透明ステッカー、新しいの出てた。ええなぁ。相変わらずカッコイイ。

 久々にカイトランドをゲッツして眺めていたんだけど、ちょっと油断してたらヒーローとかドラゴンヘッドとか座頭市とかなんだか面白そうな映画をやってるじゃないか!早速明日見に行こうか……と思ったら明日明後日は超多忙なんだった……。久しぶりに居残りんこの予感。

■2003/09/06(Sat.)■

 フト、コーヒーを飲みたくなったのだけど、豆を切らしていたので北大路のミキまで買い物に。ポータブルCDも安いかなぁ〜などと思って物色してみたのだけど、俺の使用頻度からすると、安い買い物じゃなぁないなぁという結論に。

 ミキでは、文具売り場が大幅縮小されていてさみしかった。文具好きなのに。


■2003/09/05(Fri.)■

 アッチ誕生日です。オメデトウ27歳ということで祝ってまいりました。例によって河原町三条ラウンド1で待ち合わせ。ちなみに本日休みだった彼は、湖北の方まで名水を取りに行っていたそうな。相変わらずなのだ。

 今日はエエ店を探して乗り込もう、と決めていたので資料として「会社帰り本」を持参していた。ラウンド12階のエレベーター前テラスに陣取り、作戦を練る……が、気がついたら酒盛りに。店呑み、と言っていたのに、なぜかアッチは酒持参。用意のいいことにお猪口まで。ここで軽くウオーミングアップをはかり、本番に向けて始動したのだ。

 乗り込んだのは河原町二条下ルの居酒屋「海」。小さめの店だけど、壁には地酒・焼酎の銘柄がズラリ。500円ぐらい〜ピンキリの酒が並ぶ。料理も魚と鶏および京野菜をメインに、旬のものが色々と。イイ店です。気に入った。途中参戦のexitくんも交えて、呑んで食ってしゃべって。

 シメに、河原町蛸薬師のなかおか珈琲へ。くつろぎすぎるほどくつろぐ我々。で、トイレから帰ってきたアッチが「バイト、ヒマそうやなぁー!ツメほじっとった」とかなんとか。我々ももうしたたかに呑んでかなりハチャメチャだったので、「ツメー!!!」とかわめく。ガバッと立ち上がるバイトくん。わはは、手は洗えよ。

 話は前後するけど、「海」で支払いの時、カネが3人合わせてもギリギリでけっこうビビった。まだ奢るほどブルジョワじゃないけど、アッチの負担はなるべく軽くしてやろうと思ってたんだが……。結局一番カネ持ってた彼が一番たくさん出すハメに。


■2003/09/04(Thu.)■

 会社は基本的に2足制である。が、別棟の他部署間を行き来することも多く、「勤務時間中専用」のゾウリやツッカケをみんな用意しているというわけ。出社したら、まず会社用外履きにはきかえ、屋内ではさらにスリッパをはく、といういささかめんどうなことになっているわけですが。

 今日、別棟の下足脱ぎ場に「GENJUMIN」と書かれたゾウリが脱ぎ捨てられていた。原住民。

 デザイナーとしては、ゾウリの持つワイルドさを表現したかったのだろうけど、「原住民」はそもそもゾウリなんてはいていないと思う。ゾウリをはいている原住民はイヤだ。川口浩探検隊じゃないんだから。


■2003/09/03(Wed.)■

 先月新しく入社してきた方の歓迎会がおこなわれた。

 会社の近くのホテル内にあるビアホールが会場だったんだが、主賓の彼はアルコールが一滴も飲めないんだそうで、ひたすらコーラをあおってらっしゃいました。挨拶は「よろしくおねがいします!!」で終わりだった。どうにもシンプルな男のようである。

 呑み足りない、遊び足りない何人かで2次会のカラオケに行った。「専務」という人が来てちょっとビックリした。勤め先の経営幹部と遊ぶなんて……!!と思ったのだけど、よく考えたら学生時代(と、大学勤務時代)はしょっちゅう学長とサケを呑んでいたことがあったのだった。

 こんな具合に、滅茶苦茶親しいわけでもない人たちと歌いに行くと、自分の歌える歌の少なさに愕然としてしまう。アニソンはとりあえず除外するとして、7188、インザスープ、フラワーカンパニーズ……ていうか曲ないし!!そもそも登録されていないとは……。「あえて」選ぶことすらできねぇのかよ。もう少し普段から情報量をふやすべきかと思った。ぼくもグレイとかうたえるようになりたい。

× × ×

 年上とは言え、早くも後輩ができるとは!と、ムフムフしていたら、「まぁ、キミと楽人くんは同期みたいなもんやから♪」という専務のセリフ。あ……、ハイ。同期の楽人です。よろしくおねがいします……。


■2003/09/02(Tue.)■

 コミック『徳川家康』に感銘を受け、早速『信長の野望』を買ってくる。まったく単純というほかない。

 光栄の一連の歴史シュミレーションゲームは中学時代からかなりやりこんでいるのだけど、システムもグラフィックもいまや当時とは隔世の感がある。国や武将のデータも緻密になってきているんだけど、どこか「人間臭さ」が薄れているような気がするのもまた確か。

 初期の『三國志』や『信長の野望』では、民衆にカネをバラまいたりして「民忠誠度」をあげるのだけど、そのたびに小さな百姓のグラフィックが出てきてカネを拾い集めていた。刺客を放ったりすると、シュッと忍者が出てきたりして、当時からしたらなかなか芸の細かいことをやっていたと思う。

 聞けば、最新版の『信長の野望』はオール3Dで、シムシティーのように城下町を作りながら内政や軍事を進めていくらしい。それはそれでリアルですごいような気もするのだけど、僕はやっぱり40×40ドットぐらいのショボい百姓にカネを拾ってほしい。3Dで描かれた壮大な城下町を見るより、その方がよっぽど「殿様」になった気分がする。

 あと、これは先日アッチとしゃべったんだけど、『大航海時代』シリーズも僕ら2人揃って大好きで、アホほどプレイしたものだ。しかし15〜16世紀当時の人たちって、ヨーロッパと北アフリカ以外は未知の世界だったわけでしょう?でも現代の我々は、南アの喜望峰を回るとアラビアがあって、インドがあって、アジアに至ることを知っているし、アフリカでは金が、アジアでは香辛料が安かったことを歴史的事実として知っている。ゲームシステムが秀逸なだけに、ここのあたりが残念なんだなぁ。

 あと、『大航海時代3』は、植民地支配ができたり、原住民を皆殺しにできたり、なにかとヤバすぎると思うのは俺だけでしょうか。プレステ版で「3」をとばしていきなり「4」が出た理由もその辺にあるのではないか。いまだに「3」が出る気配もないし。


■2003/09/01(Mon.)■

 案の定、延長30分はヤケに長かったです。

× × ×

 ガキのころ、近所にいわゆる「駄菓子屋」があった。

 買い食いを良しとしない両親は、僕がそこに行くことに関してあまり良い顔はしなかった。さらに当時小遣いというものをもらっていなかった僕にとって、その駄菓子屋は「一歩先を行く連中」のワンダーランドであり、高嶺の花のごときものであった。

 そんなある夏の日、公園で走り回って遊んだ後、アイスでも買って食おうということになったのだけど、当然ながら僕はヒルんでしまうことになる。なんと言っても駄菓子屋というのは、ちょっと不良のにおいのする、大人の社交場だったのだから。しかも僕は当然のことながらカネを持っていない。

 そこで僕は、その辺に落ちていたアイスの棒っきれを拾い上げ、手持ちの鉛筆で「あたり」と書いた。ヘタクソな字で。一緒にいた連中も「面白い、面白い」ということになり、店に乗り込んだ。思えば当時、誰も当たり棒を見たことがなかったんだろう。

 当然のことながら店のババァに「これ、違うよ」などと言われて俺だけアイスを食い損ねた7歳の夏。これが僕の駄菓子屋デビューであった。

 そういえば少し前に「ぼくは欲しいものを手に入れる代替手段として絵を描いている」というようなことを書いたけど、基本的にやってることがあまり変わっていないような気がする。道具も鉛筆だし。



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