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■2001/02/28(Wed.)■

 一日中、ゲーム「封神演義」にふけっておりました。N.S.氏の言葉で「白痴のようにゲームに興じて見たくて」というのがあるんだけど、そんなカンジ。


■2001/02/27(Tue.)■

 またしても友人ネタで申し訳ないですが。こんなのが果たして俺日記と言えるのか…。

 今回登場してもらうのは中学以来の大親友アッチくん。高校も一緒で、未だにexit君やしゃら君と呑んだりして遊んでます。

 その日、俺はアッチと一緒にチャリンコを走らせておりました。彼は当時写真を趣味としていて、わりと高価な一眼レフを前カゴに入れていろいろくっちゃべりながら住宅街を疾走しておったわけです。

 現場は、十字路。割と見とおしも良かったので、左から原チャが来るのが確認できました。しかし、普段から結構ムチャな運転をするアッチ。「行ける!」と叫ぶがはやいか、グイと足に力をこめ十字路に突入。俺もまぁいつものことなので「おいおい、待ちや〜」などとわりかし呑気。その刹那、クラッシュ。

 目測をコンマ何秒か見誤ったアッチ。チャリンコのケツに原チャが見事に接触。自転車は倒れ、道に放り出され、そのままゴロゴロっと3回転ほどして、静止。一瞬の出来事が、まるでスローモーションのように見えました。映画やドラマの自己シーンや再会シーンでスローになる、あのカンジ。

 俺も原チャの人もアッチの元に駆け寄り、声をかけます。こと、俺の方はもう顔面蒼白。「アッチ!アッチ!大丈夫か!!おい!!!!」ああ、俺がもっとしっかり止めておけば…と、激しく後悔。と、アッチはむくりと身体を起こし、こうのたまいやがったのです。

「…決まったやろ!?」

 どうやら最初の着地で受身をうまく取れたアッチ、ここぞとばかりにウケを狙って派手に転がってみた模様。道理で見事なコケっぷりやと思った。ああ、決まったよ、決まったともさ。ていうか、ミスター・サタンかよおまえは。

 めでたくウケを取れたアッチ、カメラの心配してます。「カメラ、カメラ無事か!?」くそ、結局お前は無傷か。せめて膝でもすりむいときゃよかったのに。

 原チャの人は呆気に取られ、摩訶不思議、奇妙奇天烈な顔で去っていかれました。

■2001/02/26(Mon.)■

 友人とメシ食いに行きました。ちょっと居酒屋風のイイ感じのお店です。白川通北大路下ルの「桔梗屋」。

 メニューの中に「辛いやんけ」というのがあり、頼んでみたところ、キムチスープのようなもので、なるほどスパイシーでホットである。しかしこの「辛いやんけ」という名前はどうなのか?これでは料理の感想として「辛いやんけ」と言うたびに目ざとく聞きつけたウエイターによって注文が通ってしまうのではないか。

    客「おっ、これ、文字通り結構辛いやんけ」
    店「はいー!!2番さん”辛いやんけ”追加一丁!!!!!」「あいよー!!!!!」
    客1「なぁ、これ、ちょっと味付け辛くない?」
    客2「どれ?あ、ほんまや。マジ辛いやんけ」
    店「はいー!!2番さん”辛いやんけ”もう一丁!!!!!」「あいよー!!!!!」

 その度に次々と運ばれる「辛いやんけ」。一事が万事この調子だと、おちおち料理の感想も言えやしない。おそろしい料理名である。そのうち、続々と類似メニューができるのではないか。
甘いやんけ
すっぱいやんけ
うまいやんけ

 さらに、通常会話用に、

    エエやんけ
    あかんやんけ
    ダメやんけ
    面白いやんけ
    腹立つやんけ

 こうなったらもはや恐ろしくて発言は不可能。ただ黙々と食べるのみ。

 あ、お店の名誉のために言っておきますが、料理はおいしいし、雰囲気もいい、ホント素敵なお店ですよ。


■2001/02/25(Sun.)■

 院試2日目。面接。

 「テーマはよく分かりますが、具体的な研究方法としてどのように考えていますか?」という質問に微妙にタジタジでしたが、いくつかの手法を知っていて、どれが合うのか模索中である旨を正直に言っちゃいました。俺、嘘つくのヘタなんで。

 午後からexit君とMichaelとで精華大学芸術学部の卒業・終了制作展に。at京都市美術館。大分時間があるのでその間に思いつきで散髪に。

 散髪屋のテレビでで「アタック25」をやっていた。切ってもらっているので音声しかわからないのだけど、やることないので聞いている。
問「音楽の楽譜で、”最も速い”をあらわす記号はなんでしょう?

  1.アンダンテ
  2.アレグロ……」

 ここで回答者、すかさずボタンを押して回答権獲得。自身たっぷりに叫ぶ。

「アダルト!!!!!!!!!!」

 吹きそうでした。そんな楽譜あったら見てみたい。五線の上に「Adult」。おそらく「アレグロ」の語感と「アンダンテ」の「ダ」が混じってしまったのでは。回答者の表情を見たかったです。

 散髪終わって、美術館まで来たのですが、待ち合わせまで1時間ほどあったので、煙草を吸おうと近くの京都市勧業館へ。と、中でコミコン(関西中心に展開しているオールジャンル同人誌即売会)をやっていたので、刺激を受ける&ヒマ潰しのため、入場。

 俺の好きなオリジナルサークルさんと、グッズ中心の同人らしからぬデザインユニットみたいなサークルさんに出会えて、満足。自分はもう同人でやるつもりなくても、やはりまがりなりにも創作者たちの世界。切ってしまわないで、たまに足を向けてみるのもイイことですな。

 卒制展は、ビジュアルコミュニケーション科と、マンガ科のがやはり面白かったです。前者なんて特に、その名の通り「ビジュアル」で「コミュニケーション」するわけだから、まさに俺のやりたい、みたいモノに合致するわけで。立体造形科の作品でも、見る側が触ったり、動かしてみたりという作品があって、やっぱり俺は送り手と受け手が一緒になって世界を作っていく過程が好きみたいだ。

 exit君と別れ、MichaelとCafe OPALでお茶。夕飯に御池zestの中華点心食べ放題でたらふく食って帰ってきました。

 しかし今日は濃い1日だった…。

■2001/02/24(Sat.)■

 院試1日目。今日は論文。

 明け方までMichaelと長電話していて、おまけに切った後もなんとなく眠れなくてゲームをやってしまったもんで、結局寝たのが朝の8時ごろ。さすがにちょっとどうかと自分でも思うんですが、まぁ社会人入試で出願して、午前中の英語の試験がないので大丈夫か、と、11:30に目覚ましをセットして就寝。

 10:00、電話のベルで起こされる。

俺「はい」
向「京都精華大学教務課ですが、楽人君?試験始まってるよ?
俺「え!?え、あ、あぁ、僕、社会人入試で出願したんで、英語ないはずなんですけど?」
向「でもさ、職歴見る限りでは、楽人君、仕事してたの賞味1年半だよねぇ?」
俺「でも、以前、卒業してから院入学までの間に2年あればそれでいいとお聞きしたのですが…?」

 メチャクチャ不安です。とにかく何がなんでももぐりこんで、勉強したかったので、半ば裏技のようなやり方で出願したんですが、さすがにヤバかったか…!?いや、別に規定にはかなっているし、やましいところもないんだけど。でも、とにかくかなり身構えて次の発言を待っていると、

向「そっか…えっと…、じゃあ、そういうことにしましょう!

 それでエエんかいな。

 そんなこんなで、とにかく波瀾に満ちたスタートの院試でしたが、論文は何とかクリア。客観テストと違って、点のつけ方もわかんないし、とにかく俺的に書きたいことをうまく書けたとおもうのでそれでよし!と思うことにします。


■2001/02/23(Fri.)■

 院試前日。さすがに緊張感出てきました。

 実は数日前に、俺の研究計画書を見た先生からお電話があり、計画書に記述した、社会学の流れに関する解釈が若干間違っていると言われ、少々ビビってしまったんですが、まぁそれを修正すべく本を読んで、もしよくわからんようであれば、なんでそんな風に勘違いしちゃったかを自分で分かっておけばいいか、と思い、今日も日がな読書をしておりました。

 …さすがにこんな日記はツマラナイなぁ。普段は面白いのかという話もありますが。


■2001/02/22(Thu.)■

 登場率高し。exitくんネタ。

 彼はアドリブの帝王で、まぁ以前よくテーブルトークRPGをやっていて、それで鍛えられたのか、とにかく予想外の事態に対する適応能力がすごいです。

 以前exitくんも含めた数人とカラオケに行った時、彼は「仮面ライダーBLACK RX」を歌っていたんですね。ところが2番のBメロあたりで突然意味不明のノイズが入り、曲自体も途中で勝手に中断されちゃいました。普通ならここで「おいおい!」だとか「ちょっとまった〜!」のようなツッコミを入れるに留まると思うんですが、帝王exitはすかさずこう叫んだのです。

「クライシスの仕業だ!!!!!!」

 クライシス(=クライシス帝国)とは、「仮面ライダーBLACK RX」での悪モンの組織。仮面ライダーBLACK RXを称え、鼓舞する主題歌をうたうこともまかりならぬという魔の手か。

 ていうか普通出てきませんて。そんなアドリブ。

■2001/02/21(Wed.)■

 好きなヒトが今日引越しで、仲じたいはとてもいいので、手伝いたいのは山々なんですが、彼女の男友達連中が手伝ってくれるそうで。んで、俺は彼らになぜかとても嫌われていて、ツマハジキ状態(暗殺計画もあったとかなかったとか)なので、出るに出て行けません。怪我せず、滞りなく無事終わることを祈るのみです。南無。

 というか、院試も迫っていて、俺自身そんな場合でもないんですが。というわけで、学校に行って相変わらず本読んだり人と喋ったりしてきました。


■2001/02/20(Tue.)■

 炊飯器で24時間保温すると、1回炊くぐらいの電力がかかる、と聞いて、炊いた後はすぐに食いきるか、ラップで包んで冷凍するようにしてます。

 先日、メシを食おうと冷凍ゴハンを解凍すべくレンジの扉を開くと、トーストが1枚、「まいど」てな感じで鎮座ましましておりました。いつのんやコレ?

 ちょっとかじってみたものの別段悪くなってるようには思えなかったので、食うことに。しかしこのままマーガリン塗っても冷たいからうまく染みてくれない。かと言っても1回トーストしたら黒焦げになっちゃう。というわけで、電子レンジで温めてみることに。チン。

 堅い。

 ハンパじゃない堅さ。まるでビーフジャーキーかスルメイカをしがんでるかの如くです。引っ張っても伸びません、ちぎれません。これで「噛めば噛むほど味が出る」ようなことがあったらよかったんだけど、所詮トースト。

 で、がんばってカミカミしてたわけです。なんとか噛み切りたいですもん。パンの片方をくわえ、もう片方を手に持って引っ張り合います。まさしくジャーキーやスルメをくわえ、ひきちぎるような感じ。犬歯も巧みに利用。おそらく獲物を引き裂く肉食獣のカオをしていたんでは。人間、ボロアパートの一室でも野生に帰れる瞬間があるもんです。意地と根性で顎と両手に力を入れたその刹那。

 飛びました。

 パンははじかれたように放物線を描き、2メートルほど先に落下。幸いキレイな部分の床だったんで、3秒ルールに則って食いましたが。

 なんでパン1枚でこんな苦労せなあかんねん。


■2001/02/19(Mon.)■

 ブラブラ出かけてきました。

 あんまり外があったかいんでビックリ。ここんとこ院試やら人間関係やらでドタバタして疲れてたのかな。すげぇ気持ち良かったです。なんか友の言葉を借りると「世界に承認されてる」感じがしました。

「天気がいい日は気持ちがいい」

 こんな月並みというか、もはや手垢がついてるというか、癒し系のにおいがする言い回しは、俺、嫌いだったんです。なんだか無責任というか、「そりゃぁあんたはそうだろうよ」という感じがして。でも、実際自分が体験して見みて、自分が自分に対して言う分には、とても説得力あるなぁと思ったよ。

 詩でも絵でもそうだけど「どうして、その人がそんなことを言えるのか」っていう部分が重要なんじゃなかろうかいね?例えば励まされるんでも、否定されるんでも、誰にそうされるかで、こっちの気持ちも違ってくるでしょ?

 説得力っていうのも、理論性はもちろん重要とされるときはあるけど、それと共にその人の背負ってきた生き様とか、関係性がけっこうものを言うんじゃないかと思った。「晴れた日〜」云々にしてもそう。疲れてきたときに外の暖かい空気に触れて気持ちが良くなったという実体験を通して、説得力を持って自分の中に受け入れられるようになった。

 だから、何か作品を通してメッセージを伝えたい場合にも、その思想だけに共感してもらうんじゃなくて「なんで、そんなことを思うのか」という部分まで表現できたなら最高で、そのためのスキルを「表現力」と呼ぶんじゃなかろうか、と。

 そんなことをつらつらと考えてました。


■2001/02/18(Sun.)■

 ちゅー画伯に誘われて、久しぶりに同人誌即売会に出向いてみました。京都市勧業館。

 「創作系」ということで、ちょっと期待していたんですが、やはり同人チックなものが多くて、俺とはちょっと肌が合わない感じ。作品のジャンルとしてはね。この業界、女性が大半だし、仕方ないのかな。でも、原画を展示してたり、一風変わったグッズを販売してらっしゃるサークルさんもあったので、それなりに刺激にはなりました。

 何より、一緒に行った友達の進行具合や、漫画の話、モノ作りの話で盛り上がったことが一番嬉しかった。なんかもう、こんなにスゲェ友に囲まれて、俺だけ何事も成していないっていう状態、これ以上は甘えになりそうな感じでちょっとプレッシャーです。でも心地いいプレッシャー。いつまでも「充電期間」なんてホザいていらんないよ。

 ところで今日の会話より。
俺「映画の『回路』って、むっちゃ気になってるんですけどね」
友「ああ、加藤ナントカ(注:楽人のド忘れ)が出てるやつやろ?」
俺「はぁ…そうなんスか。ていうかその加藤さん自体知らないです」
友「(驚愕)楽人くんって、世界広いように見えるけど、時々スッポリ丸ごと抜け落ちてる時があるよなぁ…」

 というワケで、スッポリ抜け落ちてる楽人でした。


■2001/02/17(Sat.)■

 先日書いた「卒論を漫画にする」と言っていた後輩宅にお邪魔。作品を生み出すということ、勉強をするということ、生き方のこと、恋愛のこと、それぞれが背負ってきたもの、下ネタ等、多岐にわたってくっちゃべってきました。

 僕も彼女も、あまり多くの友達に囲まれて、「承認」されて大きくなった人間ではない、というのが我々の共通了解だったんですが、つまり大勢(たいせい)に受け入れられず、また流されるを潔しとせず、良くも悪くも孤高を気取りながら、何かをくすぶらせつつ生きてきた、そんな人種なんす。「それは違う」とか「甘い」というツッコミも多数あるとは思いますけど、まぁ2人は自分の人生をそう捉えてしまっている、と。

 で、そういう生き方を維持する場合、あるいは脱出する場合、いろんなパターンがあるとは思うんだけど、僕の場合よりよい居場所を求めたり作ったりしようとする傾向があるみたいです。もぉ必死。彼女のやり方についてはちょっとここでは深く言及できませんが、そういうようなことを夜、恋人に話してみたところ、「そうやって最終的にはいつも日陰者だけでつるんでいくものなのよね」と、じつにごもっとも且つ手厳しい批判をいただいちゃいました。ぽへ。

 みなさんの居場所感覚はどうですか?漫画サイトとしての趣旨にははずれそうですけど、何か思うところがあればお話、きいてみたいです。


■2001/02/16(Fri.)■

 映画『バトル・ロワイアル』のコスプレがちょっと流行ってるみたいで。『ファンロード』最新号にも載っていて、webにも関連の写真がアップしてあったりする。制服はもちろんのこと、血のりや銃器なんかにも凝っていてすごいなぁって思うんだけど、1つだけ釈然としないことが。

 コスプレーヤーのみなさん、なぜかみんな銃器を構え、するどい目線で「キメポーズ」を取っていらっしゃる。その姿はまるでプロの殺し屋。ゴルゴ13もマッツァオ。

 でも、これってどうなの?あの映画は、小さな日常を送っている子どもたちが否応無しに巨大な非日常に放り込まれ、そこで狂って行ったりいかなかったり、という様を描いていたんじゃないだろうか。自らを失ってしまう者、戦いを決意する者、平和を呼びかける者、恋に生きようとする者…。そういった「生き様」を浮き彫りにしようとした試みに僕は見えたんだけど。

 さりながらコスプレ業界ではそうではないみたいです。さながらスナイパー。42人みんながこんな中学生だったら、ゲーム自体は壮絶を極めそうだけど、なんだかドラマは生まれにくそう。

 あ、コスプレイヤーのみなさん、別に批判してるわけじゃないです。捉え方が違うということで…と、弱気に逃げてみたりなんかして。

 …と思っていたんですが、『ファンロード』今月号掲載の分は、見なおしてみるとそんなにコワい方々じゃなかったです。でも、今まで見てきたヤツはやっぱちょっとコワかった…と思う。


■2001/02/15(Thu.)■

 大学院入試の願書一式を作成して、出してきました。あとはGod's miso soupです。まったく、今日一日で何回自分の住所と名前書いたよ。「やれやれ」と思って郵便局に行くと、受験料も送るので簡易書留の扱いになり、またしても住所名前を書かされる。もぉイヤ。そもそも最近はなんでもかんでもPCで文章書いてるんで、右手痛くてしょうがないです。もぉパキパキです。

 …こんなんで論文試験大丈夫かな。別の意味で心配になってきました。

 願書を郵送した後、ビブレにネックレスを物色しに。普段あんまりキラキラ系のアクセサリ類には目が行かないので(石とか木とか革の素材がスキなんす)、あのガラスのショーケース、無機的なディスプレイには未だに慣れない。

 で、見はじめてわりとすぐに店員による初撃。「プレゼントですか?」と。そうそう、言い忘れてたけど、なんでそんな慣れない場所に買いものに赴くかと言うと、まぁ頼まれごとなんですが、餞別とか、記念品とか、そんな感じの買いものなわけ。人の手に渡るものだからプレゼント、と言えなくもないけど、なんとなく俺的には「プレゼント」って感じじゃなかったのよね。だから、あんまり考えずに「いえ、そうじゃないんですけど」と答える俺。

 …しまった。プレゼントじゃないということは、自分用ということになるじゃないか。そしてここはレディスアクセサリのコーナー。すると「ではご自分用ということで…?」と容赦ない追い打ち。ココロなしか表情がこわばりつつある店員。ピンチ。ヘルプミー。

 そうじゃないんだー、俺がこんなの付けるわけじゃぁないんだよー、という一心で反射的に「いやいや、そういうわけでもないんですけど」なんて答えてしまったんだけど、考えるとそれも変。

 「プレゼントでも、自分用でもない」

 じゃあお前は一体なんなんだ、という感じで、数秒の重い沈黙の後、店員さんは去って行ってくれました。いや、むしろ逃げて行ったという方が正確か。

 「漫画の資料です」とか言えば良かったのかな。


■2001/02/14(Wed.)■

 恋人と四条に出て、洋服、香水等々のファッションに関する講義を受けてきました。いや、単に一緒に買いものに行っただけなんですが。別に恋人とカルチャースクールに行ったわけじゃないです。

 香水って、メチャクチャ種類があるのね。あんなにたくさんあるとは知らんかった。似合う香り、似合わない香りというのがあるんだろうな、というのは簡単に想像がつきますけど、中にはまったく判別不能な香りもあって、「どこが違うん?」てな具合で頭の上に「?」マークをいくつも浮かべておりました。知人が使っている香りをなんとか判別できた程度。「オーデコロン」っていう香水は名前だけ知ってたんですが、それも江戸時代末期における異国からの舶来品という別方面からの情報によっています。なんか間違ってますか?

 そもそも実用品にしかカネかけてこなかったので、色んな意味で刺激。春頃にはブランドものの鞄コーナーでただもうオドオドうろたえてただけだったのが、今日は「ゴルチェのってやっぱ俺好みやなぁ」なんて言ってみたり。微妙に学習の跡が。というか、調教の跡が。ちなみにゴルチェのことを「jpg(ジェイペグ)」とよんでるあたり、PCにアタマ占領されてる気がします。ファッショナブルへの道はまだまだ遠い。


■2001/02/13(Tue.)■

 俺は主な移動手段にチャリンコを使っているんですが。もぉ昔っから。なぜか根っからの自転車好きで、学生時代は半径10kmぐらいなら余裕で日常行動範囲でした。四国、北陸、北海道などを旅したこともあり「楽人といえばチャリンコ」というイメェジの人もいるみたいです。

 で、マイチャリ(旅行用のランドナーっていうやつ)を見たり、「旅行してきたよ」って言うと、「へーかっこいいね」なんて言ってもらえたりするんですが。正直に言うと悪い気はしません。ウヘヘ。でも、旅行用のスポーツ車で日常過ごすっていうのは、けっこう制約食らいますし、カッコワルイこともしなきゃいけなかったりします。

1.ズボン右裾のバンド

 これは見たことがある人なら「あぁ」って感じですね。スポーツ車の右足部分はギヤが剥き出しになってて、泥の混じったオイルでどろどろになります。ヘタすりゃギヤにまきこまれてドロドロどころかボロボロになることも。だから足首しぼるわけですね。ええ、なんでもです。ジーパンでも、スーツでも。たまにしぼってるの忘れて、そのままコンビニ入ったりして。単にモッサいだけならまだしも「俺はイカすチャリダー。旅人なのさ」という人に見られてたらちょっとイタすぎ。

2.鞄の種類が限られる

 スポーツ車ですから前カゴなんてものはないです。だから鞄はリュック、肩掛け、ウエストポーチの3種類に限られるんですね。ハンドポーチなんてもってのほかです。本屋のカミブクロもダメ。だからチャリンコ乗るときは完全手ぶらかおっきな鞄のどっちか。以外に融通利きません。

3.服の種類が限られる

 たまには長めのコートとかも着たかったりします。春夏は涼しげなアジアンチックの民芸風の服も着たいんです。そういや作務衣も着てみたい。でもダメです。トレンチコートや作務衣の人がマウンテンバイク乗ってたらおかしいでしょ?それと同じです。

 そんなわけで、電車やバスでしか動かないと分かっているときは、ここぞとばかりに好きなカッコして好きな鞄持つようにしてますが、いかんせん日常がチャリなんで、根本的にチャリ乗らない時の服を持ってません。

 …ママチャリ1台買っとこかな。


■2001/02/12(Mon.)■

 やっとこさ巻き煙草GET。あんまりどこでも売っていないのが難点か。

 友達ん家に行って、精華に行って、本を読んで、人と喋って、ごはんに誘われて、ちょっとお酒をいただいて…という一日。

 「卒論を漫画でやる」と言っていた後輩がいるんですが、色々あってようやく完成したみたいで。描くのがダルかったり、うまく言いたいことを表現できなかったりで、結局今の今になったみたいですが、とにかく終わって良かったね。

 何かを終えることではじめて見えてくる、っていうことが往々にしてあると思うんだけど、彼女の場合「漫画のテーマである自分の問題意識が深まった」というよりは「自分はやっぱりどこまでも絵を描くことが好きなんだなぁ」ということだったようです。

 想定していたこととまったく別の結果になった、というのも面白いなぁと思う。僕も大学院に行ったらそんなことになるのかもしれない。


■2001/02/11(Sun.)■

 先日、久しぶりのMichaelと恋愛談義に花を咲かせてみました。ええ、まぁ、そういうオトシゴロということで。彼女は僕の大学入学直後から僕のことをよく知ってる人なんだけど、曰く

「楽人はね、恋人がいても漫画とかネットとか自転車とか、そういう自分の好きなことに夢中なところが楽人らしくて魅力的だと思うんだよね。付き合ってる人間としてはすごくつらいと思うけど。だからって楽人が恋人のことを最優先して夢中になったり一生懸命になっても、それはあんまりカッコ良くない」

だと。一体どうしろと。

ああ、分かっているさ。ダメなところはね。前にも書いたさ。目の前のことにすぐに全力になっちゃうのが悪いんでしょうとも。


■2001/02/10(Sat.)■

 詩集を路上販売しているいまむらゆうこさん主催の「いまゆうの集い 第1回」に参加してきました。ゆうこさんが路上で知り合った人を一堂に会して、一緒に遊んじゃおうという企画。歌いに行って、メシ食って、お茶して来ました。ノンアルコール&低予算であんなに楽しめるとは。

 歌いに行って、恒例のごとく「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌ったところ、「楽人さんって声が影山さんにムッチャ似てますね」てな発言をいただく。憧れて、目指したい人はたくさんいるけど、こうもストレートに見抜かれるとちょっと悔しい。というか、「ああ、そんなにあからさまやったんか…」とションボリしてしまいそう。もうアカン。影ちゃんはこれからも好きだけど、もう目指せそうにない。というか、詩集を出してるゆうこさんを中心とした集まりなのに、影山に詳しい人間がなんで3割も参加してるんだ(笑)。

 他にも『プチ日記』の名倉さんと同じ大学院で学んでいる人が参加していて「名倉さん、しょっちゅうコンピュータルームにいはった時期があったよ」なんて裏話も聞けたりして。

 今日一日、楽しさを感じれば感じるほど、ちょっと悔しかったりしたのよね。自分がずっと目指しつづけてきたものだから。同人でも商業誌でもない漫画の発表について模索していて、そのなかでコミュニティ作りたいって考えつづけて、そんな時に『自分でやる!』の路上配布と出会って、「これでエエやん!」と固まってきたところにゆうこさんと出会ったわけ。自分がモタモタしている間にゆうこさんは(目的は違うかもしれないけど、形としては)いろんなことをどんどん実現してる。

 でもね、悔しがる必要なんて全然ないんだよ。俺の目的は先駆者になることじゃぁないんだからさ。やりたいことやってみんなと楽しくなりたいだけなんだから、先だろうが後だろうが、そんなことはカンケイなくて。何を悔しがってんだ俺は?ああもう、ハズカシイったらありゃしない。

 というわけで、ゆうこさん&参加者のみなさん、どうもありがとうございました。そしてお疲れ様でした。また近いうちにお会いできますように。

■2001/02/09(Fri.)■

 今、煙草買いに行って帰ってきたらすさまじい勢いで眼鏡が曇り出したので、ちょっとストーブの温風に当ててスバヤク曇りを取りました。で、かけてみると……、

 アチャチャチャチャチャチャ………!!!!!!!

 ストーブに当てた眼鏡は熱い。みなさんよく覚えておきましょう。僕と同じ苦しみを味わう人は、もう見たくない。

 精華大学に行ったら、先生やら友達やらと、僕が院で研究テーマにしたい「居場所」「居心地」「共同体」問題で大論戦!「ネットの掲示板はチャットルームは共同体にはなり得ない」と論を張るセンセイに、「でも、そこを”居場所”だと感じてしまう人たちの気持ちはどう処理するんだ?」と挑む我々。とうとうセンセイは「あんなものは邪教や」と言い放つ始末。まぁ、冗談なんですが。

 でも、こういうのはイイね。感覚を共有し合おうと試みる感じ。誰も最終的には自分の理論を曲げないあたりもオッケーです。あげくの果てに「クラブボックスを居場所だと感じるのは、クラブにおける関係性か?それともボックスという”場所”そのものに対してか?」とか「1人でいたいときの居心地感覚はどう説明づけるか?」てな感じで広がる広がる。なかなか一筋縄ではいかないテーマです。


■2001/02/08(Thu.)■

 大学院入試の事務手続きに関することで質問があって、ここんとこ毎日大学の事務室を訪ねたり、電話してみたりしてるんだけど、担当者がいたためしがない。ちょっとオカしくない?入試まであと半月ちょっとなのに。休みだったり、午前で帰ったり、来ていても遊びに出かけていたり。腹立つ。留守の人も留守の人。時期が時期なんやから、担当者おらんでもある程度把握しとけっちゅーの。

 ふう、やれやれ。まったくどいちゅもこいちゅも…!!


■2001/02/07(Wed.)■

 朝方眠りについて、その後寝たり起きたりを繰り返しつつ、結局夕方6時ごろまで寝てた。アリですかこんなの。

 晩飯食ってからやっと帰ってくる。24時間以上親の家にいたなんて、家を出てから初めてかも。だからなんだ。


■2001/02/06(Tue.)■

 精華大学へ。研究計画書を人に見てもらう。色々と分かってもらえてとりあえずはOK。もっとも、もうあんまり直しを入れる余裕はないんスけどね。それにしても、肩書き的には完全な部外者なのに、なんとなく研究室になじんできた感じでフシギな嬉しさ。

 夕方からヤボ用で、山科の両親の家へ。色々喋る。色々喋っていて終電を逃す。結局朝の5:30頃まで喋っていた。なんだかんだでモメるモメる。ついでに親同士でモメるモメる。

 もーーーーーーーーーーーーーぉぉぉぉぉぉ!!!!!人が仲良くできないのを目の当たりにするのはウンザリなんだってば!!!


■2001/02/05(Mon.)■

 2000年4月頃の、自分用の(ホントの意味での)日記が出てきた。以下引用。

     人の背中を押す。いずれ一緒に歩けるようになればと思うから。でも、その人と一緒に歩くようになることは希である。背中を押す必要がなくなったとき、僕はその人に関連する自らの存在意義を見失い、押すべき背中を求めて彷徨することになるから。

     なんて脆弱で傲慢なことか。

     道標は、道を知る者には目にも留められず、道に迷った者とてその時の一瞬(ひと目)で事足りて後は忘れ去られていくもの。日々訪れる旅人の「一瞬」のために、ただそれだけのためにそこに立つ道標。皆から必要とされているものの、個体として愛されることのない、道標。

     またやってるでしょ。ただの道標として生きるのはイヤだと言いながら、道標としてしかアイデンティティを保てないんでしょ。しかも常に、自分は道標足り得ているかに迷い、道標になりきれてすらいない中途半端な私。

 自分用の日記ぐらい、こんな抽象的な書き方をしなくてもいいのに。一体何を恐れていたのか。

 でも、今は随分変わってきたよ、俺も。自分がダメなヤツだなぁ、ということを痛感しちゃう事件を立て続けに経験すると、自分は道標なんかになれっこないんだって分かってきた。

 これを「成長」と呼んでいいものか。


■2001/02/04(Sun.)■

 3日の夜から全然寝られず、胃も気持ち悪くて何度か吐く。なんなんだ?恋人ん家に泊まっていたので胃薬もらったんだけど、「胃薬って、ミックスあられに入ってる昆布の味に似てる…」なんて思える程度だから大丈夫なんかいな?

 昼頃帰ってきて、15:00頃ダウン。何やってんだ俺は?


■2001/02/03(Sat.)■

 研究計画書、やはり直しが入る。院行ってる友人や、お世話になってる先生に見てもらったんですが、やはり普段から「研究」に触れている人はすごいっすね。漫画でもそうだけど、普段から触れていることの重要さを思い知らされます。

 さて、先日「自主勉強」について書きましたが、当時の担任(小学校5,6年)でオカしな話をもう1つ。

 ある日突然「クラス遊び」なるものが導入されました。毎週木曜日に、クラス全員で放課後グラウンドに残って強制的に遊ばされるの。

 担任曰く「最近の子どもはファミコンやら塾通いやらで、外で遊ぶ機会がない。先生が子どもの頃は毎日日が暮れるまで校庭で遊んでいたものだ」。

 大きなお世話。

 そりゃぁファミコン漬けの子もいたろうけど、俺の仲良しグループなんかは、毎日小山で秘密基地作って遊んだり、校区をチャリンコでブラブラしてた。それに、毎日塾通いで、唯一木曜日に好きな遊びに興じられたというようなヤツはどうなるんだ?

 今から思えば、担任の中の「子どもらしさ」を押し付けられていただけのような気もする(図工の評価も「子どもらしさ」至上主義だったので、絵の得意だった俺はあえてデッサンやパースを狂わせて描くことを余儀なくされた)。多分当時誰もが心の中で少なからず疑問を感じていたはずなのだけど、そこは小学生。閻魔大王の如き裁量権を握る担任教師に反論する度胸もスキルも、誰も持っちゃいない。もちろん、俺も。

 で、毎週木曜日の放課後、まず何をして遊ぶかという学級会から始まるんだけど、「ドッジボール」「キックベース」「どろじゅん(ドロケイ)」の3パターンしか出てこないのも気に入らなかった(ついでに言うと、俺はこの時”多数決”なるものの理不尽さを知った)。

 もともと、遊びなんて強制されてするもんじゃないと思っていた俺は、マトモな参加のしかたなんてしなかった。キックベースの時は、塁に出ないようにしてなるべくベンチでボケーッとし、はたまた外野で土に絵を描いたり。どろじゅんで巡査になればすかさず人気のいないところに「泥棒を探しに行く」フリをして、そこでボケーッとし、泥棒になればすぐさま捕まって、牢屋でボケーッとしてた。

 こういった行為は、担任に従順な生徒の中ですぐに問題になる。当時放課後ホームルームの時間に「終わりの会」というコーナー(?)があり、いじめや迷惑行為はともかく、とにかく気に入らないことがあると何でもかんでも誰かを吊るし上げることができるという、世にも恐ろしい私設裁判があり、当然俺もそこで槍玉に挙げられた。

「楽人くんが、クラス遊びに真面目に参加しません」

 ちょっと待て、遊びってそういうもんか?遊びたいのかどうか自分でもよく分かってないヤツも含めて40余人、総出で残って遊んでる光景の方がよっぽど不気味だと思うんだけど。

 でもまぁ、その「終わりの会」は、とりあえず「これからしません、すみません」と言えば無罪放免されるなんともフシギな裁判だったので、何度かそれで切りぬけて来た。

 しかし、そんなことがあまりに何度も続いたので、とうとう本格的に吊るし上げられるハメになったのだ。クラス中を敵に回して孤立無援の弾劾状態。担任は黙って様子を眺めているだけ。「遊びなんてそんなもんじゃない。やりたいやつがやりたいことを本当に楽しむのが遊びなんだ」という持論、絶対に間違っちゃいないと思っているのに、誰も分かってくれなくて、悔し涙がいっぱい出たのを覚えている。その後、1人の勇気ある女の子が「この状態はあまりにひどい。これ以上はいじめになる」と発言してくれたおかげで助かったのだけど。

 その後、全てがメンドくさくなり、適度にマシに「参加」してましたが。

 今の頭のまま過去に戻ることができるのなら「物申し」たい出来事が山ほどある。

 すいません、オチはないです。たまには真面目に。しかし長いな、今日は。


■2001/02/02(Fri.)■

 大学院入試のための「研究計画書」なるものをここんとこ書いていたのですが、今日とりあえず第1稿完成。多分色々と手直し入ると思うんですが。

 この「Palette」でもやりたいことが増えてきています。とりあえずははやいとこリンクバナー作りたいんだけどね。アイコンのダウンロードなんかもできるようにしたい。ていうか、はやいとこ路上に出たいんですが。その前に本を…。


■2001/02/01(Thu.)■

 今日はちょっとした用事で梅田まで出たんですが。

 ゴハン、迷いました。どこで食おうかってね。すごい店の数。これが京都駅なんかだと、観光客向けの高い店がほとんどなんで、おのずと自分が入れる店っていうのは限られてくるんだけど、梅田って面白い。高い店と、いわゆる一般食堂や丼物チェーン、立ち飲み屋までもが混在してる。

 以外にラーメンよりも、丼チェーン、しかも天丼中心の比率が高いのね。大阪では天丼がメジャーなんかいな?京都ではあまり縁がないもんね。俺だけかな。

 で、数ある天丼チェーンの1つに入ったんですが、安い!海老、イトヨリ(白身魚)、ナス、カボチャ、ピーマンが乗っていて490円。すげぇ。ちょっと感動でした。しかも、ウマい。今まで梅田出てまでマクドとか行っていた自分がバカみたいでしたよ。イヤホント。

 帰りに、梅田発で神戸方面行き、宝塚方面行き、京都方面行きの3つの列車がデッドヒートしてたのが印象的でした。

 そういや行きの阪急で、向かいに座ったカップルの男の方がドラゴンボールの42巻を読み始めて、女の子が「私よりドラゴンボールの方が大事やのね」なんて言っていた。む、俺的には苦しい選択だよ。DBと恋人どっちかなんて選べない。例え本とかは捨てられたって、ドラゴンボールスピリッツは俺の中で確実に生きてるからなぁ。もっとも、俺の中のDB的なものを否定する人は、俺に惚れたりなんかしないと思うけど。

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