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■2004/03/31(Tue.)■

 猫松研究室で知り合った、『き』のオムラさんと、kousuke氏に誘われてバンメシご一緒させていただきました。

 僕の会社の近くの鉄板焼屋で、こともあろうにノンアルコールでいろいろと喋ったんですが、帰宅してみるとkousuke氏よりメールが入っておりました。「いずれ今日の日が日記に書かれることもあるのでしょうが、オフレコにしておいてほしい会話もあったので云々……」という内容。

 具合のいいことに、「書くならこのようにお願いします」という「例文」まで添付されていたので、もう俺は文章なんて書かないでそのままコピペしてしまうのだ。「代打日記」というのもあるらしいが、まぁそのようなもんだ。

× × ×

 今日は久々にkousukeくんと猫松研究室の元ゼミ生のオムラさんと会社の近くのお好み焼き屋でメシを食った。ノンアルコールで人と長時間しゃべったのは一体どれくらいぶりだろう。まあ、季節がら春ということで、お互いの進路の状況を話したりした。二人ともそれなりにがんばっているようだ。

 ふと隣に後から着席した親子風の客が入ってきて、父親はビールジョッキ片手になにやら息子に語りだしている。三人で話をしつつも、横の会話を聞いていると、・・・スーパードライのドライってのはな、(中略)」

× × ×

 ……一部固有名詞を改変しましたが、あぁ、ラクでいいなぁ!これからは人と遊んだ日はそいつに日記書いてもらおうかな。

 ついでに言うと、kousukeくんからのメールにあった一文「昨日のことがアップされるのはおそらくまだ先だとは思いますが」というのは、当たっているだけに悔しい。

 ちなみに、スーパードライのドライってのは、何だったかは忘れてしまいました。


■2004/03/30(Tue.)■

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 いや、ホンマにビビったっす。悪魔のような声なんだもん。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことか。

 玉子丼を食ってる悪魔というのもどうかとは思いますが。

 ……関係ないけど、マンガ久しぶりに描いたな。


■2004/03/29(Mon.)■

 何年か前に初めて髪を脱色した時から、どうも頭皮がモロくなってしまったみたいで、洗っても洗っても白い粉が噴いてくる。いわゆる「フケ」というレベルのもんじゃなく、あきらかに「皮」という感じのカサブタっぽいものがポロポロ出てくるんである。お陰で黒や紺といった濃い色の服がどうにも着づらい状況になっているので困ったものなのだ。

 銭湯代がかさばるので、特に冬場はフロは2日に1回というようにしているのだが、悔しいことに洗髪した翌朝が一番ひどいのである。2日目の夕方、つまり一番汚れているであろう頃には、落ちるものはあらかた落ちてしまって、「頭皮」という点では問題がなくなっている。いろいろとネットで調べたりして、シャンプーを変えたり工夫をしているのだけど、一向におさまる気配はない。

 先日、半ばもうヤケクソになって、セッケンでわしわしと洗ってみたところ、翌日もその次の日も、まったく皮は落ちなかった。シンプルイズザベストなのか!?

 そういえば、ヒゲが濃いのはさておき、肌そのものはわりとキレイであるとよく褒めていただく。こちらもセッケンでバシャバシャ洗ってるだけなのに。

 高い金を払って、ありとあらゆるものを塗りたくって顔面加工している女性陣の、涙ぐましいまでのムダな努力を思うと、セッケンでワシワシ程度のことでカオも髪もキレイになってしまい、まったく申し訳ない気分で一杯なのであります。


■2004/03/28(Sun.)■

 別段、厳密には定められていないのだけど、一応契約上は、今月中に旧居を引き払うことになっている。まぁ、同じ大家だし、俺が出た後は水道管を直すか、解体するかということなので、次の入居者が控えているわけでもなし、焦る必要はないのだが、俺だって旧居と新居をいちいち行き来するのもイイカゲンめんどくさくなってきてる。そういうわけなんだが、何かとコマゴマしたものがやたらと残っていて、作業は遅々として進まず。

 遅々としてって、もう半月以上もやってるというのが、通常の引っ越しとはずいぶん違ってるとは思うのでっすが。

 とは言え、現況では、一番進行が早いのが僕の部屋で、中にはまだ何も手をつけている気配のない部屋もある。残り4,5日でどうするのだろうと思っていたのだけど、さすがに今日は今月最後の週末ということで、アパート中みんな引っ越しをしていてなんだか笑ってしまった。これはなかなか見られない光景だ。


■2004/03/27(Sat.)■

040327.jpg オムライス作って食べたよ。

 毎晩帰宅すると、いろいろと雑用を片づけて、まずはビールということになる。そのうち適度にヨッパらって意識が内向してくると、本当にいろんなことを考えて、ここに書きたいことも書くべきことも怒濤のようにおそってくるのだけど、「明日書こう」と思っていると、翌日にはたいていそれがウソであったかのようにきれいさっぱり脳内から消え失せている。なんともふしぎなことなのだ。

 それはさておき。引っ越しにともなう諸々で、川端ニックに行ったんだけど、加茂川は小春日和でものすごい人出でした。桜の時だなぁ。


■2004/03/26(Fri.)■

 たぶん、大学を卒業して最初に働きだした頃からだったと思うが、わりと頻繁に「大人になれ」と言われることがある。たいていは、俺が正論をメチャクチャにふりかざしてひとりでムッキー!となっている場合なのだけど、フト思う。「大人になる」というのは、「(いちいち)怒らない」ということなのか。

 人間というものを定義する時に、これはもう分野によって理屈はあまたあるのだけど、「理性」というものを取り沙汰されることもある。つまり、感情を理性でコントロールできるようになることが、人間として完成されていくことであり、すなわちそれは大人になるということ。

 だがちょっと待て。『三国志』の、張飛に見られるような直情傾向なキャラクターは、たびたび「人間味あふれる」などと評されるではないか。

 そういえば、ことわざでも「二度あることは三度ある」と言うかと思えば「三度目の正直」などと言ったりもする。結局、定義や格言なんて、あとづけのものなんだなぁとしみじみ思う。

 ……で、結局俺は怒っていいのかダメなのか。


■2004/03/25(Thu.)■

 終業後、河原町でアッチと待ち合わせて呑み。とりあえず三条「田ごと」のソバで軽く小腹を満たして、京極の寿司屋「金扇」へ。

 ここは、河原町六角西入ルの寿司屋「金兵衛」と姉妹店のようになっており、板前を共有しているようだ。だから、以前「金兵衛」で会った板前が「金扇」にいたり、逆もまたしかり。今日、わしらの前にいた板前さんは「以前にもお会いしましたよね?」みたいな感じで、おぉ!常連第一歩じゃないか、と。

 寿司もほどほどに切り上げて、河原町二条の「海」へ。ここは壁一面に地酒や焼酎のメニューが貼りめぐらされており、食い物も旬の素材を焼いたり揚げたり煮たりという実にヨキカナなお店。座敷が空いていたので迷わず陣取り、「フキノトウの天ぷら」を頼む。春だもんね。

 「海」は、鶏にも力を入れているようだが、やはりその名の通り海の素材の選び方と調理が抜群である。何も鯛やヒラメといったようなものではなく、スーパーにも普通に売っているごくありきたりの魚どもが、こうまで生まれ変わるものなのか!と吃驚してしまうのだなぁ。

 焼酎をクィクィあおっていた俺は早々にダウンしてしまい、「イヤーもう呑めねぇ」と、ホッケの開きをしゃぶり尽くす作戦に出ておりました。

 北の果ての自宅まで、チャリのスピードで感じる、ぬるい春風が心地ようございました。


■2004/03/24(Wed.)■

 もう随分古い話だが、メモ日記に書いたまま放置されていたので今頃書いてみる。

 バレンタインデーの前日に(古すぎますか)、会社で「なぁなぁ、チョコ欲しぃ?」などと聞かれてちょっと困惑してしまった。欲しいと言えば、相方のことを取り沙汰されるに決まっているし、いらないとストレートに言うのも険がある。そこで咄嗟に浮かんだのが、

「欲しい物は自分で買うように躾られましたので……」

 別にデマカセではなくてこれは事実なのだけど、お陰で座は白けきり、予想外の顰蹙をかってしまったのでした。

 当然、当日は誰からも配給はなく、もちろん自分で買うわけもなく(別に食べたくなかったから)、いつものようにサケ呑んで寝たのでした。


■2004/03/23(Tue.)■

 土曜日にオヤジと近所のスーパーで待ち合わせをした際に、靴がエライ安かったんで即購入した。それでまぁ上機嫌で会社に行ったりなんかして、いまだに小学生丸出しな俺なんですが。

 帰りにチャリを漕いでいたら、突然「ガキッ」と、ペダルが完全に止まってしまった。何かひっかかっているらしく、全然回らないのである。仕方がないので惰性でしばらく走り、路肩に止めて様子を見ようとしたら、今度は自転車から降りられない。正確に言うと、右足がペダルから離れないのである。どういうことなんだ!!!

 日も暮れて薄暗い中良くみると、クツのヒモが右ペダルの軸にグルグル巻きになってからみついている。そういえば、買った時にも思ったっけ。なんだこのヒモ、なんでこんなにムダに長いんだ?と

 右足は完全にペダルに固定されてしまっているので、自転車を降りてほどくわけにもいかない。片足ついて(交差点待ちの体勢で)、ひたすら右を逆回転させる。これしか方法はないのであった。

 突然路肩に寄せて、猛烈に右ペダルを逆回転させている男。

 案の定、通行人の注目の的となってしまったが、こっちはそれどころではないのだ。ハジをしのんでもこれをやらねばこのままチャリと一蓮托生なのだから。いくらチャリ好きと言っても、こんな「常時接続」はマッピラなのである。

 靴紐は、なんとか対策を取りました。しかし両足じゃなくて本当に良かった。そんなことになったらもはや転倒するしか術はないではないか。両足をチャリに固定されてもがいてる状態だけは、絶対に御免被りたい。


■2004/03/22(Mon.)■

 新居にADSLが開通した。ここ数日、臨時のアナログ回線・ダイヤルアップでメールチェックと巡回数件のみの生活だったのでバンザイなのである。

 ↑の分量なら、これまでだと1〜2分程度のものだったんだが、さすがにそこはダイヤルアップ。ヘタするとサーバに接続できなかったり。

 というわけで今日からまたflashもエロムービーも落とし放題なのだ。あぁ!ネットっていいなぁ!!

× × ×

 昨夜、山科からの帰路で乗った地下鉄内の風景。

040323.jpg 俺も電車乗ってビックリした。いきなりこんなトコで寝てんだもんなぁ。後から乗ってくる客も、みなそれぞれ、指さして笑ったり、チラチラ気にしたり、ガイジン客に至っては、お決まりのあのポーズで「Oh……」とか言ってるし。

 このニイチャン、どんな風に起きるのか見届けたかったんだが、あいにく最終電車のため、俺も絶対に降りねばならず結末は見届けられなかったのでした。

 しかし昨日は焼肉屋のすさまじい夫婦と言い、おかしなヨッパライばかり目にする日だったなぁ。


■2004/03/21(Sun.)■

 そういえば、昨日オヤジから頼まれていたフリーソフトがあったなぁと思い、フロッピーに収めてオヤジに連絡をとると、丁度山科との中間点あたりに用事があるらしく、合流することに。

 一旦別れたものの「今日は焼肉」というメールに誘惑されてついノコノコと山科まで出向いてしまった。まぁいいのだ。また当分会うこともないのだから。

 指定された焼肉屋には行列が出来ていた。まぁ日曜日だからな。ウダウダと待っていると、店内から女の絶叫が

 「フォルァー!アンター!しっかりしぃなぁー!!!!!!」

 何事かと思って目を遣ると、ベロンベロンにヨッパらった男が血まみれでひきずり出されながら「うぁ〜…」とか言ってる。「いくつやと思ってんの!!!いい加減にしぃやぁ!!!!!!!」などと怒鳴りまくる女に、そのままひきずられて夜の住宅街に消えて行かれました。すごいモンを見た。

 ようやく席につくことができ、また食って呑んで色んな話を。ほどよく回って気分良くなってきたところで、口火を切ったのが俺。

「よくな、“世間は甘くない”とか“世の中なめたらアカン”とか言うやん?」

「おー、言うなぁ!で、それがどないしてん!」
オカンは、酔うといつもこのように大声で男言葉になるのだ。

「でもな、俺も十数年色んな所に参加したりして、やっぱウチ(家族)が一番厳しかった気がするんよ。どこに行っても結構イイカゲンな歯車が回っててビックリする。言葉の問題とかまさにそうなんやけどさ」

 そうなのだ。ウチは言葉遣いにに対して、すこぶる厳しかった。と言っても、敬語うんぬんとかそういう話ではなく、常に「事実を語れ」「思ったままをトレスしろ」という一貫した思想のようなものが、横たわっていたのである。

 例えば、何かオモチャをねだる時に「みんな持ってはるでぇ!」と言うと「みんなって誰と誰と誰や」と切り返される。あわてて計上してみると、片手にも満たないことに気づき、愕然とすることがあった。

 もうひとつ、夕食時にオナカいっぱいでもう食えない時に「おとうさん、これあげる」と言うと、厳しくたしなめられた。「“あげる”じゃなくて“食べてください”やろ!それに、そんな冷めたハンバーグはいらん!」と、こうだ。

「……そら、ウチが一番厳しかったやろうな。でもそのお陰で、どこに行ってもラクできてエエやろ」
まったくよく言ってくれるぜ。ことあるごとに「苦労知らず」と罵ってきたのは誰だよ……。

「冗談やないで。お陰でどこに行っても“そんなことでエエんか”とイライラしっ放しやがな。ストレスもたまるっちゅーねん」

「ほーかほーかぁ!ま!ウチの常識は世間の非常識やと、何遍も教えとるやろ!そういうこっちゃ♪」

……ダメや。この人らにはかなわん。


■2004/03/20(Sat.)■

 オカンがボランティアだか何だかで、朝から大阪へ出かけていき、親父は散髪だとか言って出かけてしまった。「ヒルメシを一緒に食ったらクルマでアパートまで送ってやる」と言われていたので、ダラダラと本を読んで過ごす。

 養老孟司『あなたの脳にはクセがある』を読了。養老さんの本は初めて読んだのだが、歯に頃も着せず本質論を突いていこうとする態度にはシンパシーを感じる。昨今「諸問題」とされている様々な事象−子どもの問題や性の問題やライフスタイルの問題−は、すべて「都市化」というキーワードに収斂される論が、実に明快で気持ちよろしい。

 散髪帰りのオヤジと近所のスーパーで待ち合わせる。何を食おうかと色々見て回る。結局、お総菜のトンカツ+レトルトカレーで、カツカレーという案に。「おぉ!それ、イケてるねぇ!じゃぁとりあえずこのトンカツゲットしとこぅ

 56歳を目前にしたオヤジから若者言葉の集中砲火を浴び、しばし僕は呆然とそこに立ちつくしているしかなかった。若者言葉と言うには微妙に古い気がしなくもないけど。そういえば昨夜の酒の席でも、ことあるごとに「へぇ〜へぇ〜」とか言うのでまったくもうまいってしまったのである。

 クルマで送ってもらう途中、三条薬大前の山科書店に寄る。高校の時、通学路上にあり、毎日のように通っていた本屋だ。当時自分の中では「大型書店」の方に分類されていたのだけど、大垣・丸山レベルを日常として、丸善やブックファーストに足を伸ばすのに何の苦も感じない今になって見ると、やっぱり町の中小書店なんだなぁという感じがした。

 帰宅後は、またチマチマと引越作業を。


■2004/03/19(Fri.)■

 両親が岡山からやってくるというので、退社後山科へ。親父は先月会ったが、オカンとは約半年ぶりぐらいかな?とにかく記憶がさだかでないくらい久しぶりってことで。茶髪になっていたオカンに驚愕。

 山科の家にはなんにもないので(というか、週明けに買い主に家を引き渡すために京都に来た)、例によって駅前のチェーン居酒屋へ入る。バイトのねーちゃんが、オシボリを持って来るやいなや、

親父「先月、2月の7日に来た時に、頼んでいない生中一本がレシートに載ってたんだけど」

 ……こ、細かいぜとうちゃん!

 会話は、いつもと同じく、仕事の話やら、田舎暮らし自慢やら。店を出て、回転寿司のチェーンにも入り、もぉ俺はけっこうハライッパイだったんだけど、そこでもオダオダとくっちゃべって帰宅。

 家に着くと、週明けには引き渡しだというのに、パック酒だけは常備してあった。つくづくウチやのぅ、と思いながらコップ一杯だけあおって寝た。


■2004/03/18(Thu.)■

 髪の長い女は、夜道での携帯メールはやめれ!!!!

 危ないからじゃないぞ。

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 ……俺がコワイからだよ!


■2004/03/17(Wed.)■

 ゴタゴタと小物を移転し、いよいよ今日から新居で寝起きすることにした。

 なんせ、同じ大家が管理している同じようなアパートなので、間取りもほぼ同じである。若干左右が入れ替わっている部分もあったり、窓が広くなったりという違いはあれど、まぁ一緒と言って差し支えない。ただ、そのビミョーな違いが、かえって違和感を際だたせるんだなぁ。

 立地も同じで大家も同じで間取りも同じ。左右と窓の大きさが若干違う。

 コレは目立ちますよ。今までテレビに向かうと、台所は左手だったんですが、今度は右手。ゲームしながら思わずヒョイと左向いたり。おいおいそっちは便所だよ、とセルフツッコミをして飲み物を取りに行く、そんな夜。


■2004/03/16(Tue.)■

 パソコンや画材を移転し、机まわりを完成させる。これで事実上こっちで暮らせるわけか。食器よりも机なんだなぁという感じ。なんか、移転するものの順番で、生活における俺の優先順位がわかってしまうなぁとひとりウヒヒと笑ってみたり。

 ちょうど先月に起こした交通事故ですが、あの後いろいろあって結局交渉決裂。ネチネチうるさいらしいです。「正論を吐くと嫌われる」とはよく言ったもんだ。言葉を使うのはもうやめたい気分。

 ……ちょっと立ち直ったからこうやって書けてるんですけどね。


■2004/03/15(Mon.)■

 仕事、忙しい波が多少おちつきはじめた。こうやって単発的な波がウネウネとしているんだなぁ、ということがようやく分かってきたのである。

× × ×

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■旧居 ■新居

 相変わらず夜に数時間引越をする日々である。作業を終えてフロに行ってビールをのみつつ、フトン以外はほぼ何もなくなってしまった部屋で(フトンも運べよ)、とりとめもなくあれこれ考える。思い入れって、本当にもうそんなにないなぁ、と。俺にしてはフシギな話なんだけど。


■2004/03/14(Sun.)■

 会社の方が忙しく「日曜日に出社の必要がある人は来るように」というお達しが出ていて、俺も相当にヤバいので出た方がよかったんだけど、引越の進捗状況がどうにも中途半端で、このままじゃどっちで寝ても不便だなぁということで、引越の続きをやることにした。

 なんせ、本、パソコン、ゲーム、音楽など遊び系のものは全部新居にうつっており、逆に布団や食器など生活系のものは旧居に残っているのだ。それだけなら、遊びを我慢してもうしばらく旧居にいてもいいのだけど、冷蔵庫と調味料だけを昨日新居に移してしまったので、料理をしようにもアタフタと往復すること必至。極めて中途半端すぎる……。

 とりあえずコーナンに行ってテレビの同軸ケーブルや洗濯機の水道ジョイントなどを購入。

 帰還後、本棚関係とテレビビデオゲーム関係を完成させる。これからはゲームやるときも3Dサラウンドでできるぞ!いい加減くたびれたので、机はあきらめ。

 夜は北大路大宮上ルの500円定食屋へ。すごいボリューム。小鉢がいっぱいあって、家でメシ食ってるみたいだった。オバちゃんとも仲良くなれた。うれしい。


■2004/03/13(Sat.)■

 アッチが9時半頃あらわる。今日は、1人では運べないような大型荷物を移動すべく、手伝いを頼んだのであった。……の割に「exitくんが来るまで」という名目で早速ゲーム。いやー、わりと短期間のうちに遊びたおした『ドラゴンボールZ2』ですが、こうやってヒトとやるとまた楽しい。

 exit君が10時半ごろ来て、作業開始。っていうか、大きい物は午前中だけでほとんど終わってしまったのだけど。そんなわけで1時半ごろに近所の王将でメシ。割引チケットをたくさん持っていたのですが、「どの券を使う組み合わせが、割引額が最大になるか」という検討の結果、昼間ッからビールを呑みつつ中華料理をほおばるという展開に。まぁ、残っている作業はダンボール系とか小物ばかりなので、はかどってもはかどらなくてもいいやぁ、という気持ちにさせてくれるビールはとてもおいしゅうございました。

 帰路、上賀茂神馬堂にて焼き餅を購入。モシャモシャやりながら「そういや、カーテンを新調しろや」という話になり、ビブレへ。丁度新生活セールが始まったところで、家具や家電のコーナーはいつにも増していっそう華やかでありました。「カーテンもいろいろあるんやなぁ」程度の冷やかしで(実際には、白い円形クッションと黒のそれでオセロをやったりしていたのだけど)、アパートに帰還。もう夕方じゃねーか。

 一服したところにN川参上。ていうかもう作業終わるよ、何しに来てん……。

 おおむねデカいものを移し終えてフロに行き、7時過ぎから宴会&桃鉄大会。9年住んだ部屋の、最後の宴会でした。みんなどうもありがとうなのだ!!


■2004/03/12(Fri.)■

 今日の午前中で、電話回線が新居に移ってしまったので、今夜からしばらくネットが使えない。家にいながらネットを一度も使わない日というのはもしかしたら初めてかもしれない。本を読んだりゲームをしてすごすが、なんとなくたいくつだなぁ。

 本と言えば、最近は昼休みにノンビリを文庫本なんぞを読む日々であります。移動やメシの時間を差し引くと、読書に割ける時間は20分程度なのだけど、そのくらいのペースでチビリチビリとやるのが割と良い具合です。酒もそういう呑み方が好きなので、僕はどうも「チビリチビリ症候群」なのではあるまいかと思ったりする。ちなみにここ最近で読んだのは、

・『ネバーランド』/恩田陸/集英社文庫
・『項羽と劉邦』/司馬遼太郎/新潮文庫(再読)
・『写真学生』/小林紀晴/集英社文庫
・『あなたの脳にはクセがある―「都市主義」の限界』/養老孟司/中公文庫
・『春画』/椎名誠/集英社文庫
・『平井骸惚此中ニ有リ』/田代裕彦/富士見ミステリー文庫
・『新入社員諸君!』/山口瞳/角川文庫
・『敦煌』/井上靖/新潮文庫(再読)

 チビリも積もればなんとやら。我ながら結構読んでるなぁ……。


■2004/03/11(Thu.)■

 相変わらず毎日がシメキリ(しかも複数)な日々であります。

 それでも、一日を全力疾走でツッ走って、なんとか定時+αぐらいで帰るようにはしてるんですね。なんつったって引越があるからな!

 そんなわけで今日もバビッと帰宅してメールチェックと巡回だけやっちゃおうと思いきや、バリ良くできた似顔絵制作cgiを見つけてしまい、ハマりにハマること3時間。知人友人の顔を作りまくって一日を終えました……。ワシの顔や友人たちの顔は載っけられないので、ここいらあたりを。

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■2004/03/10(Wed.)■

 ヒルメシは、ひさしぶりにカッチョエエおねぃさんのいる洋食屋さんへ。あいかわらずうまいのだ。

× × ×

 ここんとこ毎日、夜に2時間ぐらい引越をしているわけです。ダンボールをかかえてエッホエッホとやっておるわけです。

 で、最近若干緩んできた気温と、ダンボールエッホエッホという状況が、昨年の記憶をまざまざと蘇らせてくれるわけです。丁度去年の今頃も、こうやってエッホエッホとやってましたなぁと。

 しかし違うのだ!昨年は他人の引越、今年は自分の引越なのだ!来年には荷物なんて人に運ばせてやるのだ!


■2004/03/09(Tue.)■

 ここんとこ、またまた仕事がいそがしい。ウチの会社は、通常、営業が受けてきたデザイン依頼をデザインの部署に回すことから仕事が始まるわけだが、その窓口はデザイン全体を統括する主任様ということになっている。主任様は、子分どもの仕事の進行状況を見て、そいつを割り振るというわけだ…………なんだけども、最近主任様スルーで直接俺ンところに持ってくる営業がちょいちょいいる。

 忙しいのは分かるんですが、俺としてはツライわけです。直属の上司を完全無視で勝手に仕事をしていいんだろうかと。

 まぁいいや。ここではどうでもいいことですな。

× × ×

 最近また、昼休みはD志社大学の食堂でメシ食ってるわけですが、今日は食堂で映研かなんかが撮影をしており、ブルース・リーばりの黄色タイツを着用した男がメシを食っていた。時々思い出したように「ホワタァ!!!」とか言うのでなんか落ち着いてメシを食えないではないか。

× × ×

 帰宅した後は、相変わらずダラダラと引越作業。やはり本が多い。とりあえず一番大きな本棚をカラッポにして、物干し竿を動かしたらだいぶん広く見える。スゴイな。


■2004/03/08(Mon.)■

 会社の帰りに通りがかった定食屋で、サービス定食500円というのがあった。本日のサービス定食はトンカツ・一品・ライス・豚汁ということで、ムッヒョーとばかりに飛び込んだわけですが。

 出てきた料理を見てたまげた。

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 ヘタクソな絵で申し訳ないが、異常なまでの豚汁のインパクト。うどんのドンブリぐらいあるのだ。というか、これは豚汁定食ではないのか。「一品」というのがタクワン3切れなのも哀愁を誘う。

 おいしかったですけどね。


■2004/03/07(Sun.)■

 引越作業なんだが、なにぶん1人でやっているので、いちいちカギを開け閉めしなかればならずめんどくさい。特に新居の方は1階なので、ちょっとしたスキに何があるか分からないからねぇ。

 それで、ドアの前にたどりつくたんびに荷物を下ろしてポケットからジャラジャラとカギを引っ張り出すわけですが、今日気づいたんだけど、持っているカギをリストアップしてみると、

・今の部屋の鍵
・新居の鍵
・実家の表玄関の鍵
・実家の裏口の鍵
・実家のシャッターの鍵
・研究室の鍵
・相方のチャリンコの鍵

 最初の2つ以外はぜんぶヨソの鍵じゃねぇか。というか、いまだに研究室の鍵を持っているのもいかがなものかと。


■2004/03/06(Sat.)■

 なか卯にメシを食いに行ったら、見るからに頭の悪そうなヘラヘラ軽薄男が、女連れで食っていた。ウルセーなコノヤロウ!などと思いつつよく見てみると、そいつの手首の所に「志」というタトゥーが入れてある。

 なんだ、不条理コントか?

 終始「志」とは無縁な挙動のまま、出て行かれました。

 もしかしたら、志村けんの「志」だったのかもしれない。


■2004/03/05(Fri.)■

 相方とモメてました。原因は「違うんじゃ」と「違うんじゃ」

 なんか喋っていて、相手が「違うんじゃ(ないの?)」と言ったところ、僕はついこっちの言葉で断定の意味の「違うんじゃ」と受け取ったわけです。それでまぁ、そういう言い方はないだろうとか、ヘンなところで略すなよとかギャァギャァわめいておったわけです。

 一月たって思い返してみると、ホントにどうでもいいな……。

 ひとしきり口論が落ち着いた時には、なんだか徒労感でグッタリきてました。


■2004/03/04(Thu.)■

 歯医者ようやっと終了。

 帰りに寄ってみた猪熊北山の定食屋は、以前に通りがかった時はなんだかオッカナかったけど、なんか昔からあった風の、常連で埋め尽くされて、ほとんど家なんじゃねーのかこれ、というようなヨキカナなお店でありました。初めて会ったおじさんやおばさんとゲラゲラ笑ってメシが食えるのって、いいなぁ。

 夜はいよいよ引越作業開始……なんだが、本棚からあふれて床に散らばっていた本だけですでに1畳分のスペースを占拠してしまったのにはタマゲタ。


■2004/03/03(Wed.)■

 牛の次は鶏ですか。

 この話題が出回り始めた頃に、まぁ一応……と思ってどんな病気なのかサクッと調べたことがある(ちなみに牛肉の時はまったく調べなかった。調査へのモチベーションは縁の濃さに比例するという好例である)。

 過去に、人間に伝染した例はごくわずか。しかもウィルスのまっただ中にあった調査員。しかも経口ではないらしい。牛肉と違って、食べることに限って言うと問題はゼロに等しいということが分かった。もちろん、養鶏産業、という視点で見たら、「高騰」というそれはそれで深刻な問題が予想されるので、まるで無関係というわけではないのだけど、とりあえず食える、と分かって安心した。

 ほんでもって今日、歯医者の待合室でボケーッとテレビなんぞをながめていると、この件に関する街頭インタビューが。

町の人「こわいですねぇ。もう何も食べらんないねェ」

 オマエらもう何も食わんでよろしい。

 ……いったい「何が」こわいというの?どうして知ろうとしないの?どうして間違った認識を電波に流すの?もうたくさんだ。

 ぼくは断言したい。鶏インフルエンザよりもマスメディアの方がよっぽどこわい。破壊力も甚大だと思う。だって、テロリストはテレビ局は占拠するけど養鶏場は占拠しないでしょ。

 ……ちょっと違うか。


■2004/03/02(Tue.)■

 昨夜、S.N.氏がたずねてきてくれるというので、ちょっと張り切りすぎてしまったようだ。我ながら「ちょっとどうなのか」というぐらい盛りだくさんの料理で、2人がかりでも食べきれず。仕方がないので今日も炭火焼。まったくもう……仕方がないなァ……仕方がないから炭火焼でもするかァ……おっと、ビールビール。

 でまぁ、10年住んだこの部屋をもうすぐ出て行くわけだが、最後の客はS.N.氏であった。そういえば最初に来てくれたのは誰だったたかなぁと思い出そうとするが、よく覚えていない。たぶんexit君かアッチだと思うのだけど、どんな初訪問か皆目覚えていない。ここにはいろんな人がきて、いろんなことがあった。

 山科の家を売ると最初に聞いたとき、とても嫌だったことをよく覚えている。11歳〜17歳、6年間の歴史に他人が踏み込んでくるような気がしたのだ。いま、この部屋には6年どころか10年分の歴史があるのだけど、さほどの重さを感じないのはどうしてだろう。10年も昔のことなんて忘れてしまっているのか、どうでもよくなっているのか。センチメンタリズムにひたるには、ちょっと長く居着きすぎたのかもしれない。いい加減飽きがきているもんな。

 僕にとって「思い出」というのはやっぱり人一倍重いものなんだけど、ここ最近は思い出にひたるほど今に飢えていない感じがする。


■2004/03/01(Mon.)■

 夜、S.N.氏がやってきた。先日書いたようにもうすぐこの部屋は出て行くことになったんだけど、引越の日に手伝いに来てくれる数人を除くと、ラストゲストはどうやらこのS.N.氏のようだ。来客としては近頃疎遠気味だったのでうれしいな。

 ぼくの酒飲みは、血筋のせいもあるのだけど、大学に入ってからいろんな呑み方を教えてくれた一人が、このS.N.氏だった。今日は得意の炭火焼で氏をもてなすのだ。「おぉっ!へぇ!!うまいなコレ!!」彼にはあまり似つかわしくない感嘆詞の羅列でぱくついておられました。

 例によっていろんな話をしたんだけど、どうも彼は最近人気の医療漫画『ブラックジャックによろしく』が気に入らないらしい。そうなのか……、けっこう面白いぜ。

 「おそれおおくもブラックジャック先生に対して“よろしく”とは何事だ!!!せめて“どうぞ”ぐらいつけろ!!!」

 と鼻息も荒く語り出すS.N.氏。んー……言いたいことは分からんでもないのだが。まぁ敬語にもバリエーションがあるのでちょっと羅列してみると、

・「ブラックジャック先生にどうぞよろしく」
・「ブラックジャック先生初めまして」
・「ブラックジャック先生こんにちわ」
・「ブラックジャック先生、ウハヨォーーーーーーッス!!!!!!」

 あ、最後のはウチの上司だ。



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